この度、長南院長が高橋記念賞(別記参照)を受賞し、それを記念して講演会を開催しました。
演目「インジウム肺~発見から管理まで~」
長南院長は電子機器等に使用されている液晶モニターの材料となるインジウムスズ酸化物(ITO)の製造に携わる労働者に発症したインジウム肺に関する研究に永年に亘り取り組んでまいりました。このインジウムは情報化社会の中にあって欠くことのできない重要な希少金属である反面、 取扱いによっては重篤な職業性疾病をもたらす危険性を有します。長南院長はこの職業性疾病の発症予防・治療および検診法の確立を図った他、課題の明確化を行う等、大きな学術的成果を挙げられましたが、加えてその疾病の管理について法制化にまで繋げられたことは、今後ますます進化・発展していく情報化社会において、まことに有用であり、後世にわたって永く称えられる功績であると考えております。
高橋記念賞とは
東北大学医学部出身の故高橋智広先生のご遺志を受け継ぎ設けられ、臨床医学研究の奨励と向上を図るため、同大医学部同窓会員の内、宮城県内の教育・研究施設に所属しない医学研究者、医療研究者及び医師が行う優れた臨床医学研究について東北大学医学部内に設置した選考委員会が選考して、これを理事長が決定し、優れた臨床医学研究を顕彰するものです。